トップ
>
煮附
>
につけ
ふりがな文庫
“
煮附
(
につけ
)” の例文
西國船
(
さいこくぶね
)
の
難船
(
なんせん
)
においらが
叔父的
(
をぢき
)
の
彌次郎兵衞
(
やじろべゑ
)
、
生命懸
(
いのちがけ
)
の
心願
(
しんぐわん
)
、
象頭山
(
ざうづざん
)
に
酒
(
さけ
)
を
斷
(
た
)
つたを、
咽喉
(
のど
)
もと
過
(
す
)
ぎた
胴忘
(
どうわす
)
れ、
丸龜
(
まるがめ
)
の
旅籠
(
はたご
)
大物屋
(
だいもつや
)
へ
着
(
つ
)
くと
早
(
は
)
や、
茶袋
(
ちやぶくろ
)
と
土瓶
(
どびん
)
の
煮附
(
につけ
)
、とつぱこのお
汁
(
しる
)
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それらを買って来て、いろいろな料理をしてくれたのであるが、そのうちの牛蒡の
煮附
(
につけ
)
には、ちょっと驚いた。土のついた牛蒡を洗って、大きく斜めにさっさと切って、
鍋
(
なべ
)
に
抛
(
ほう
)
り込む。
面白味
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
竹の皮を別にして包んだ
蓮根
(
れんこん
)
の
煮附
(
につけ
)
と、
刻
(
きざ
)
み
鯣
(
するめ
)
とに、少々
甘
(
あま
)
すぎるほど砂糖の入れられていたのも、わたくしには下町育ちの人の好む
味
(
あじわ
)
いのように思われて、一層うれしい心持がしたのである。
草紅葉
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
煮
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“煮”で始まる語句
煮
煮染
煮焚
煮炊
煮〆
煮肴
煮込
煮立
煮方
煮汁