煮詰につ)” の例文
その漉した汁を弱い火に掛けて掻廻かきまわしながらのり位の固さになるまで煮詰につめてそこへ少しの酢と塩と砂糖を加減かげんと思うほどに入れてまたしばらく煮詰めます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
飲む事の出来ない大病人には水で溶かずにそのまま少量をオブラードへ包んで飲ませる事もあります。このビフチーは牛肉のエキス分を煮詰につめて製したものです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
豚の三枚肉を杉箸すぎばしが通るほどに湯煮ゆでて一寸四角に切って水一升に酒一合味淋みりん一合位な割で五時間ほどよく煮て火から卸す一時間も前に醤油を多く入れて煮詰につめるのだ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)