“杉箸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すぎばし94.4%
すぎはし5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とかくのうち晩餐ばんさんの時刻となりて中川家独得の長食卓ながてーぶるは客の前に持出もちいだされぬ。ナイフもフークもスプーンも例の杉箸すぎばしも法の如く並べられたり。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ベコニアはすっかり枯れて茎だけが折れた杉箸すぎばしのようになり、かにシャボの花も葉もうだったようにベトベトに白くなってはちにへばりついている。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
手桶てをけつめたいみづさらした蕎麥そば杉箸すぎはしのやうにふといのに、黄蜀葵ねり特色とくしよくこはさとなめらかさとでわんからをどさうるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)