“杉苗”の読み方と例文
読み方割合
すぎなえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地の人たちは正月の味噌搗みそつきに取りかかるころから、その年の豊作を待ち構え、あるいは杉苗すぎなえ植え付けの相談なぞに余念もなかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
下肥を汲む。木の苗を盗む。近所の事ではあり、病気と皆が承知して居るので、表沙汰にはならなかったが、一同みんな困り者にして居た。杉苗すぎなえでもとられると、見附次第黙って持戻もちもどったりする者もあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「おがあ、おらさ杉苗すぎなえ七百本、買ってろ。」
虔十公園林 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)