“にこり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾76.5%
嫣然23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お朝も盆芝居から照之助を大変に褒めていることを知っていますから、わたくしも笑いながら斯う云ったのですが、お朝は莞爾にこりともしませんでした。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ですからその三度伺ったマジャルドー氏というのは私だったのです」と莞爾にこりともせずに探偵は言った。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
叔母は嫣然にこりともせずに、簡単な答を落ちついて与えた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お浪は嫣然にこりともしなかった。
半七捕物帳:19 お照の父 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)