“かんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾71.7%
感9.9%
勘次3.3%
感想2.6%
幹事2.0%
漢字2.0%
甘膩2.0%
憾事1.3%
間事1.3%
感情0.7%
環峙0.7%
監寺0.7%
観眤0.7%
閑事0.7%
閑児0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名人が莞爾(かんじ)と大きく笑いながら、手を振るようにして雇い人たちを追いやって、まず秘密の壁をつくっておくと、静かにあびせました。
と、いうような感(かんじ)もした。また、あの黒い鳥は常(なみ)の鳥でない、あの鳥が来てから何か自分の家に不幸が起るようなことがあるまいかとも思った。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「解りましたよ、親分、——浪人は井崎八郎(いざきはちろう)、北国者(ほっこくもの)で剣術も学問も大なまくらだが、押借(おしがり)の名人、遊び人の方は白狗(しろいぬ)の勘次(かんじ)という小博奕打(こばくちうち)、これも筋のよくねえ人間だ」
切迫塞つた苦しい、意識を刺戟する感想(かんじ)でなくて、余裕のある、叙情的(リリカル)な調子(トーン)のある……畢竟(つまり)周囲(あたり)の空気がロマンチツクだから、矢張夢の様な感想ですね。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「同志会の幹事(かんじ)は強盗(ごうとう)の親分である」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「それは漢字(かんじ)ばかりで書(か)いた本(ほん)で、お前(まへ)にはまだ讀(よ)めない」と云(い)ふと、重(かさ)ねて「どんな事(こと)が書(か)いてあります」と問(と)ふ。
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
本朝食鑑には、その味甘膩(かんじ)なりとあるが、期待したほどでもなかった。
岡ふぐ談 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
宝暦年中平賀鳩渓(きうけい)(源内)火浣布を創(はじめて)製(せい)し、火浣布考(くわくわんふかう)を著(あらは)し、和漢の古書を引、本朝未曾有(みそう)の奇工(きこう)に誇(ほこ)れり。没(ぼつ)してのち其術(そのじゆつ)つたはらず、好事家(かうづか)の憾事(かんじ)とす。
その後は如何(いかが)。老生ちかごろ白氏の所謂(いわゆる)、間事(かんじ)を営み自ら笑うの心境に有之候(これありそうろう)。
花吹雪 (新字新仮名) / 太宰治(著)
妙な感情(かんじ)が心に起ッて何となく胸が騒がれた。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
焼岳などの下を蜿(う)ねり、四山環峙(かんじ)の中を南の方、島々に出て、また北に向いて走るので、アルプス山圏を半周することになる、川を隔てた八右衛門岳は、霧雨の中から輪廓だけをあらわす
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
浄慈寺には監寺(かんじ)の僧がいた。許宣は監寺に法海禅師のことを訊いた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
己(じぶん)の家へ伴(つ)れて来て和歌を詠(よ)みあって懐(おもい)を述べ、それから観眤(かんじ)を極めると云う殆(ほと)んど追字訳(ついじやく)のような処もあって、原話(げんわ)からすこしも発達していないが
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そして名宛(なあて)の左側の、親展とか侍曹(じそう)とか至急とか書くべきところに、閑事(かんじ)という二字が記されてあった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
私は、極端な閑人(ひまじん)であった。法律の本なんか見る興味は、全然ない。植木いじりか、子供いじりか、碁いじりである。そこでだらしのない和服で、閑父(かんぷ)、閑児(かんじ)を携えて近所をうろつくのである。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)