“こた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コタ
語句割合
47.0%
29.0%
6.0%
5.0%
4.4%
2.5%
2.1%
1.5%
炬燵0.8%
0.4%
0.2%
0.2%
古多0.1%
命中0.1%
0.1%
0.1%
應答0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道翹だうげうこたへた。「豐干ぶかんおつしやいますか。それは先頃さきころまで、本堂ほんだう背後うしろ僧院そうゐんにをられましたが、行脚あんぎやられたきりかへられませぬ。」
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
胸倉を取って小突かれるように、強く此方こなたこたえるばかりで、見るなか、けか、去れだか、来いだか、その意味がさっぱり分らぬ。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『鰍?』と敬之進は舌なめずりして、『鰍、結構——それに、油汁と来てはこたへられない。斯ういふ晩は暖い物に限りますからね。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
かみ引拔ひきぬかれますやうに……骨身ほねみこたへるやうなんです……むしにはまないとぞんじながら……眞個ほんと因果いんぐわなんですわねえ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と岸本は泉太を言いなだめたが、しかしこの子供の訊く「第二の母さん?」は、誰にそんなことを訊かれたよりも強く岸本の胸にこたえた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
哀公問いて曰く、何為いかんせば則ちたみ服せん。孔子こたえて曰く、なおきを挙げて、これをまがれる(人の上)にけば、則ち民服せん。(為政いせい、一九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
よろめく足を踏みこたへて、室から出ると、足音荒く階段を下りて来たが、いつもの女中が恰度丼を二つ載せた膳を持つて来た所で
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「ハハハ。そんなこたアもうどうでもいいんだ。今日は文句はねえ。手前てめえ行って大ビラであの死骸コツを片付けて来い。船長おやじには俺が行って話を付けてやる」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
すこし横になろうと思ってお炬燵こたへ入ったんですけど、眠るのが惜しくなって起きてしまいました。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一日問をかけて曰ふ、「汝等一家むつまじく暮らす方法は如何にせば宜しと思ふか」と。群童こたへに苦しむ。其中尤も年けたる者にみさを坦勁と云ふものあり。年十六なりき。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
王女のこたへの歌もやがてできた。幼ないながら、素直にすらすらと詠みながしたのである。——
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
天地の恩にこたえねばならぬと知る。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古多こたの浜からは、路は南へかかる。裏日本を背にして、次第に信濃路しなのじへ入ってゆくのだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
確かに痛い所へ命中こたえたろうと見ると、検事は案外平気な顔で
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
大伴旅人おおとものたびとは、太宰府に於て、妻大伴郎女おおとものいらつめを亡くした(神亀五年)。その時京師から弔問が来たのにこたえた歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
きやん、きやんといふ苦痛の聲が、旅人の粟一粒入つてゐない空腹にこたへる。それはそれは遣瀬もない思ひである。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかるに彼方かなたあやしふねあへこの信號しんがうには應答こたへんともせず、たちまその甲板かんぱんからは、一導いちだう探海電燈サーチライトひかり閃々せん/\天空てんくうてらし、つゞいてサツとばかり、そのまばゆきひかり甲板かんぱんげるとともに、滊笛きてき一二せい
もとからすえく時には鱗の順ですからごくなめらかでサラ/\と抜けるけれど梢より根へ扱く時は鱗が逆ですから何と無く指にこたえる様な具合が有てうかするとブル/\ときしる様な音がします(荻)成る程そうだ順に扱けば手膺てごたえは少しも無いが逆に扱けば微かに手膺えが有る(大)サア是で追々に分ります私しは此三筋の髪の毛を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
黄金丸はひざを進め、「こは耳寄りなることかな、その医師とは何処いずこたれぞ」ト、連忙いそがはしく問へば、鷲郎はこたへて、「さればよ。某今日里に遊びて、古き友達に邂逅めぐりあひけるが。 ...
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
土器色かわらけいろになった、お祖母ばあさんの時代に買ったのを取出してチョク/\しめるんでしょう、実に面白うげす……此のうちあんころ餅が旨いからわたくしは七つ食べましたら少し溜飲りゅういんこたえました
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)