こた)” の例文
旧字:
さて、今度はどこが一番疼むかと問うに、こたえて歯がひどく疼むというと、コイツは旨い。本当だ「玉抜いてこそ歯もうずくなれ」。
哀公問いて曰く、何為いかんせば則ちたみ服せん。孔子こたえて曰く、なおきを挙げて、これをまがれる(人の上)にけば、則ち民服せん。(為政いせい、一九)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そして次の四十章を見るに「エホバまたヨブにこたえて言い給わく、非難する者よエホバと争わんとするや、神と論ずる者よこれに答うべし」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
晏子こたえて「おおせの通りで御座ります。近来はようの価がたかく、の価がやすくなりましたように存じまする」と申上げた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
余は守るところを失わじと思いて、おのれに敵するものには抗抵すれども、友に対して否とはえこたえぬが常なり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
すなわちかつて時事新報と大阪毎日新聞とに掲載せしものを再集して梓に上せて、いささか友の好意にこたえ、他日をまちて自負の義務を果たさんと決しぬ。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それより談は其事の上にわたりて、太祖、その曲直はいずれに在りやと問う。太子、曲は七国に在りと承りぬとこたう。時に太祖がえんぜずして、あらずは講官の偏説なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唯、其間に真実味の出て来て居るのは、後朝の詞や、見ずヒサの心を述べる男の歌にこたへたものである。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
皇子みこたち共にこたへていはく、理実ことわり灼然いやちこなり。則ち草壁皇子尊づ進みて盟ひていはく、天神あまつかみ地祇くにつかみ、及び天皇すめらみことあきらめたまへ、おのれ兄弟長幼、あはせて十余のみこおのおの異腹ことはらよりづ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
或ひとこたえて曰く、申棖しんとうありと。子曰く、とうや慾あり。いずくんぞ剛なるを得んと。——公冶長篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
最後に燐寸マッチを擦ったように、パッと照り返した、森はもうまっくらになって、徳本の小舎のうしろへ来ると、嘉代吉は「オーイ」と呼ぶ、小舎の中からオーイとこたえる
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
然れども既に隈公の知をこうむり、また諸君の許す所となる余は、唯我が強勉と熱心とを以て、力をこの校につくし、その及ばん限りは隈公の知にむくい、諸君ののぞみこたうべし(拍手)。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
この小さな無三四は狡猾こうかつにも姉に向ッて、何食わぬ貌で,「叔父さんは?」とたずねた,姉は何とかこたえていたが自分はそんなことは聞きもせず、見ぬふりで娘の方をちらりと見て
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
弘独リ走ツテ帰リ泣イテ家慈かじニ訴フ。家慈嗚咽おえつシテこたヘズ。はじメテ十歳家慈ニ従ツテ吉田ニ至ル。とも函嶺はこねユ。まさニ春寒シ。山雨衣袂いべいしたたル。つまずキカツたおルコトシバ/\ナリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東常縁とうのつねよりの質問に対してこたえているのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
こたうる者はなかったから予が答えたは、まず日月出でて爝火しゃっかまずと支那でいうのが西洋の「日は火を消す」とまる反対あべこべで面白い。
季康子問う、弟子たれか学を好むとす。孔子こたえて曰く、顔回がんかいというひとありて学を好みしが、不幸短命にして死し、今は則ちし。(先進、七)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
磐渓先生はこたえて言われるには、国として君主のないのは変体ではあるが、支那にもその例がない事もないのである。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
余は守る所を失はじと思ひて、おのれに敵するものには抗抵すれども、友に対して否とはえこたへぬが常なり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
すなわかばね煨燼中かいじんちゅうより出して、これこくし、翰林侍読かんりんじどく王景おうけいを召して、葬礼まさに如何いかんすべき、と問いたもう。景こたえて曰く、天子の礼を以てしたもうべしと。之に従う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
山背大兄王は一族とともに胆駒いこま山に隠れたが、それより更に東国へ逃れ軍を起してかえり戦わんという侍臣三輪文屋君みのわのふむやのきみの進言に対し、山背大兄王のこたえられた次のごとき言葉がある。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
下りて七合目に至る、霜髪のおきな、剛力の肩をも借らず、杖つきて下山するに追ひつく、郷貫きやうくわんたゞせば関西の人なりといふ、年歯ねんしを問へば、すなはこたへていはく、当年八十四歳になります!
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
いわく兎が亀に会うて自分の足はやきに誇り亀の歩遅きを嘲ると亀こたえてしからば汝と競争するとして里程は五里かけは五ポンドと定めよう
衛霊公、じんだて(陣)を孔子に問う。孔子こたえて曰く、俎豆の事は則ち嘗て聞けるも、軍旅の事は未だ学ばずと。明日つい(去)る。(衛霊公、一)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
御心みこころ安く思召おぼしめせ、と七国のいにしえを引きてこたうれば、太孫は子澄が答を、げに道理もっともなりと信じたまいぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その友人がこれを怪しんで試にこれに問うて見ると、かの青年は次の如くにこたえた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
長者用済み還って妻に問うに、主が出で往った日来た限り、一僧も来らずと答う、長者寺に往って問うに、われら不如法ふにょほうの家に入らぬ定めだとこたう。
何故穀精がかく様々の動物の形を現ずると信ぜらるるかとの問いにこたえん、田畑に動物が来るを見て、原始人は穀草と動物の間に神秘な関係ありと察すべく
水の怪は龍罔象、土の怪は羵羊ふんようというからきっと羊で狗であるまいとこたえたから桓子感服したとある。
悦んで巣へ帰ると新妻羨んで何処いずこでかく美装したかと問う、老妻染物屋の壺に浸って来たとこたう、新妻これを信じ染物屋へ飛び往き沸き返る壺に入って死ぬほど湯傷やけどする
太子こたえて、〈もし人至心にして所作事あるを欲せば、弁ぜざるなし、我この宝を得まさに用いて一切群生を饒益し、この功徳を以て用いて仏道を求むべし、わが心おこたらず
かすかに声するを何事ぞと耳をそばだてるとぶゆが草間を飛び廻って「かの青橿鳥は何を苦にするぞ」と問うに「彼の初生児を鷹に捉られた」と草がこたう、蚋「汝は誰に聞いたか」
いましはた我に先だちて行かむ、はた我や汝に先だちて行かむ、こたえて曰く吾先だちてみちひらき行かむ云々、因りて曰く我を発顕あらわしつるは汝なり、かれ汝我を送りて到りませ、と〉とて
秀郷の鏃という伝説もなし、ただ参詣人、推して秀郷の鏃と称えるのですとこたえたとある。
侯その女に何故さように泣き叫ぶかと問うと、女こたえて「わが君よ、君ほどの勇将がギリシアの男子が君に抵抗し能わざるに乗じ、か弱き女人と戦うてたのしまんとするを妾は怪しむ」
豹殺しこたう「彼は甚だ危険な人で王の民の羊や鶏を夥しく殺しました」