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対
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こた
ふりがな文庫
“
対
(
こた
)” の例文
旧字:
對
さて、今度はどこが一番疼むかと問うに、
対
(
こた
)
えて歯がひどく疼むというと、コイツは旨い。本当だ「玉抜いてこそ歯もうずくなれ」。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
哀公問いて曰く、
何為
(
いかんせ
)
ば則ち
民
(
たみ
)
服せん。孔子
対
(
こた
)
えて曰く、
直
(
なお
)
きを挙げて、これを
枉
(
まが
)
れる(人の上)に
錯
(
お
)
けば、則ち民服せん。(
為政
(
いせい
)
、一九)
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
そして次の四十章を見るに「エホバまたヨブに
対
(
こた
)
えて言い給わく、非難する者よエホバと争わんとするや、神と論ずる者よこれに答うべし」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
晏子
対
(
こた
)
えて「
仰
(
おおせ
)
の通りで御座ります。近来は
踊
(
よう
)
の価が
貴
(
たか
)
く、
履
(
り
)
の価が
賤
(
やす
)
くなりましたように存じまする」と申上げた。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
余は守るところを失わじと思いて、おのれに敵するものには抗抵すれども、友に対して否とはえ
対
(
こた
)
えぬが常なり。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
すなわちかつて時事新報と大阪毎日新聞とに掲載せしものを再集して梓に上せて、いささか友の好意に
対
(
こた
)
え、他日をまちて自負の義務を果たさんと決しぬ。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
それより談は其事の上にわたりて、太祖、その曲直は
孰
(
いずれ
)
に在りやと問う。太子、曲は七国に在りと承りぬと
対
(
こた
)
う。時に太祖
肯
(
がえん
)
ぜずして、
否
(
あらず
)
、
其
(
そ
)
は講官の偏説なり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
唯、其間に真実味の出て来て居るのは、後朝の詞や、見ず
久
(
ヒサ
)
の心を述べる男の歌に
対
(
こた
)
へたものである。
万葉集研究
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
皇子
(
みこ
)
等
(
たち
)
共に
対
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、
理実
(
ことわり
)
灼然
(
いやちこ
)
なり。則ち草壁皇子尊
先
(
ま
)
づ進みて盟ひて
曰
(
いは
)
く、
天神
(
あまつかみ
)
地祇
(
くにつかみ
)
、及び
天皇
(
すめらみこと
)
証
(
あきら
)
めたまへ、
吾
(
おの
)
れ兄弟長幼、
并
(
あは
)
せて十余の
王
(
みこ
)
、
各
(
おのおの
)
異腹
(
ことはら
)
より
出
(
い
)
づ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
或ひと
対
(
こた
)
えて曰く、
申棖
(
しんとう
)
ありと。子曰く、
棖
(
とう
)
や慾あり。
焉
(
いずく
)
んぞ剛なるを得んと。——公冶長篇——
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
最後に
燐寸
(
マッチ
)
を擦ったように、パッと照り返した、森はもうまっくらになって、徳本の小舎のうしろへ来ると、嘉代吉は「オーイ」と呼ぶ、小舎の中からオーイと
対
(
こた
)
える
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
然れども既に隈公の知を
蒙
(
こうむ
)
り、
又
(
また
)
諸君の許す所となる余は、唯我が強勉と熱心とを以て、力をこの校に
竭
(
つく
)
し、その及ばん限りは隈公の知に
酬
(
むく
)
い、諸君の
望
(
のぞみ
)
に
対
(
こた
)
うべし(拍手)。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
この小さな無三四は
狡猾
(
こうかつ
)
にも姉に向ッて、何食わぬ貌で,「叔父さんは?」と
問
(
たず
)
ねた,姉は何とか
対
(
こた
)
えていたが自分はそんなことは聞きもせず、見ぬふりで娘の方をちらりと見て
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
弘独リ走ツテ帰リ泣イテ
家慈
(
かじ
)
ニ訴フ。家慈
嗚咽
(
おえつ
)
シテ
対
(
こた
)
ヘズ。
甫
(
はじ
)
メテ十歳家慈ニ従ツテ吉田ニ至ル。
偕
(
とも
)
ニ
函嶺
(
はこね
)
ヲ
踰
(
こ
)
ユ。
方
(
まさ
)
ニ春寒シ。山雨
衣袂
(
いべい
)
ニ
滴
(
したた
)
ル。
躓
(
つまず
)
キカツ
仆
(
たお
)
ルコトシバ/\ナリ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
東常縁
(
とうのつねより
)
の質問に対して
対
(
こた
)
えているのである。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
対
(
こた
)
うる者はなかったから予が答えたは、まず日月出でて
爝火
(
しゃっか
)
息
(
や
)
まずと支那でいうのが西洋の「日は火を消す」と
全
(
まる
)
反対
(
あべこべ
)
で面白い。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
季康子問う、弟子
孰
(
たれ
)
か学を好むと
為
(
な
)
す。孔子
対
(
こた
)
えて曰く、
顔回
(
がんかい
)
という
者
(
ひと
)
ありて学を好みしが、不幸短命にして死し、今は則ち
亡
(
な
)
し。(先進、七)
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
磐渓先生は
対
(
こた
)
えて言われるには、国として君主のないのは変体ではあるが、支那にもその例がない事もないのである。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
余は守る所を失はじと思ひて、おのれに敵するものには抗抵すれども、友に対して否とはえ
対
(
こた
)
へぬが常なり。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
乃
(
すなわ
)
ち
屍
(
かばね
)
を
煨燼中
(
かいじんちゅう
)
より出して、
之
(
これ
)
を
哭
(
こく
)
し、
翰林侍読
(
かんりんじどく
)
王景
(
おうけい
)
を召して、葬礼まさに
如何
(
いかん
)
すべき、と問いたもう。景
対
(
こた
)
えて曰く、天子の礼を以てしたもうべしと。之に従う。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
山背大兄王は一族とともに
胆駒
(
いこま
)
山に隠れたが、それより更に東国へ逃れ軍を起して
還
(
かえ
)
り戦わんという侍臣
三輪文屋君
(
みのわのふむやのきみ
)
の進言に対し、山背大兄王の
対
(
こた
)
えられた次のごとき言葉がある。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
下りて七合目に至る、霜髪の
翁
(
おきな
)
、剛力の肩をも借らず、杖つきて下山するに追ひつく、
郷貫
(
きやうくわん
)
を
質
(
たゞ
)
せば関西の人なりといふ、
年歯
(
ねんし
)
を問へば、
即
(
すなは
)
ち
対
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、当年八十四歳になります!
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
いわく兎が亀に会うて自分の足
疾
(
はや
)
きに誇り亀の歩遅きを嘲ると亀
対
(
こた
)
えてしからば汝と競争するとして里程は五里
賭
(
かけ
)
は五ポンドと定めよう
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
衛霊公、
陳
(
じんだて
)
(陣)を孔子に問う。孔子
対
(
こた
)
えて曰く、俎豆の事は則ち嘗て聞けるも、軍旅の事は未だ学ばずと。明日
遂
(
つい
)
に
行
(
さ
)
(去)る。(衛霊公、一)
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
御心
(
みこころ
)
安く
思召
(
おぼしめ
)
せ、と七国の
古
(
いにしえ
)
を引きて
対
(
こた
)
うれば、太孫は子澄が答を、げに
道理
(
もっとも
)
なりと信じたまいぬ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その友人がこれを怪しんで試にこれに問うて見ると、かの青年は次の如くに
対
(
こた
)
えた。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
長者用済み還って妻に問うに、主が出で往った日来た限り、一僧も来らずと答う、長者寺に往って問うに、われら
不如法
(
ふにょほう
)
の家に入らぬ定めだと
対
(
こた
)
う。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
何故穀精がかく様々の動物の形を現ずると信ぜらるるかとの問いに
対
(
こた
)
えん、田畑に動物が来るを見て、原始人は穀草と動物の間に神秘な関係ありと察すべく
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
水の怪は龍罔象、土の怪は
羵羊
(
ふんよう
)
というからきっと羊で狗であるまいと
対
(
こた
)
えたから桓子感服したとある。
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
悦んで巣へ帰ると新妻羨んで
何処
(
いずこ
)
でかく美装したかと問う、老妻染物屋の壺に浸って来たと
対
(
こた
)
う、新妻これを信じ染物屋へ飛び往き沸き返る壺に入って死ぬほど
湯傷
(
やけど
)
する
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
太子
対
(
こた
)
えて、〈もし人至心にして所作事あるを欲せば、弁ぜざるなし、我この宝を得まさに用いて一切群生を饒益し、この功徳を以て用いて仏道を求むべし、わが心
懈
(
おこた
)
らず
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
微
(
かす
)
かに声するを何事ぞと耳を
欹
(
そばだ
)
てると
蚋
(
ぶゆ
)
が草間を飛び廻って「かの青橿鳥は何を苦にするぞ」と問うに「彼の初生児を鷹に捉られた」と草が
対
(
こた
)
う、蚋「汝は誰に聞いたか」
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
汝
(
いまし
)
や
将
(
はた
)
我に先だちて行かむ、
将
(
はた
)
我や汝に先だちて行かむ、
対
(
こた
)
えて曰く吾先だちて
啓
(
みちひら
)
き行かむ云々、因りて曰く我を
発顕
(
あらわ
)
しつるは汝なり、
故
(
かれ
)
汝我を送りて到りませ、と〉とて
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
秀郷の鏃という伝説もなし、ただ参詣人、推して秀郷の鏃と称えるのですと
対
(
こた
)
えたとある。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
侯その女に何故さように泣き叫ぶかと問うと、女
対
(
こた
)
えて「わが君よ、君ほどの勇将がギリシアの男子が君に抵抗し能わざるに乗じ、か弱き女人と戦うて
娯
(
たの
)
しまんとするを妾は怪しむ」
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
豹殺し
対
(
こた
)
う「彼は甚だ危険な人で王の民の羊や鶏を夥しく殺しました」
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“対”の解説
対(つい、たい)とは、2つ一組で存在するものの場合に、その2つを一組とする見方の元でそれを指していう表現で、それらが対をなすという。
(出典:Wikipedia)
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
“対”を含む語句
相対
反対
対岸
応対
対手
対向
対照
対面
絶対
対句
対話
対方
正反対
対象
一対
対蹠
対蹠的
対坐
対立
敵対
...