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衣袂
ふりがな文庫
“衣袂”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
いべい
80.0%
たもと
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いべい
(逆引き)
青葉の風が
衣袂
(
いべい
)
に
薫
(
くん
)
じて、十三夜の月も泣いてゐるやうな大川端、道がこのまゝあの世とやらに通じてゐるものなら、思ひ合つた二人は、何んのためらひもなく
銭形平次捕物控:218 心中崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日光水面を射て、まぶしさ堪えがたかりしも、川風そよそよと
衣袂
(
いべい
)
を吹き、また汗を
拭
(
ぬぐ
)
う要無し。
大利根の大物釣
(新字新仮名)
/
石井研堂
(著)
衣袂(いべい)の例文をもっと
(12作品)
見る
たもと
(逆引き)
ただ
裾
(
すそ
)
をかかげたり、
衣袂
(
たもと
)
を濡したりする普通の叙写と違って、握飯を今一重裹むというのは、如何にも実感に富んでいる。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
紅蓮白蓮の
香
(
にほひ
)
ゆかしく
衣袂
(
たもと
)
に裾に薫り来て、浮葉に露の玉
動
(
ゆら
)
ぎ立葉に風の
軟
(
そよ
)
吹
(
ふ
)
ける面白の夏の
眺望
(
ながめ
)
は、赤蜻蛉
菱藻
(
ひしも
)
を
嬲
(
なぶ
)
り初霜向ふが岡の
樹梢
(
こずゑ
)
を染めてより
全然
(
さらり
)
と無くなつたれど
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
衣袂(たもと)の例文をもっと
(3作品)
見る
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
袂
漢検1級
部首:⾐
9画
“衣”で始まる語句
衣
衣服
衣裳
衣紋
衣嚢
衣桁
衣物
衣類
衣兜
衣摺
“衣袂”のふりがなが多い著者
饗庭篁村
柴田宵曲
尾崎紅葉
石井研堂
幸田露伴
高浜虚子
野村胡堂
永井荷風