“いらへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.4%
22.2%
回答11.1%
應答11.1%
返答11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打付うちつけに過ぎしことばを二人ともに快からず思へば、とみいらへは無くて、その場のしらけたるを、さこそとはんやうに直行のひとり笑ふなりき。如何いかに答ふべきか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たゞ我がはしごを走りおりしとき、半ば開きたる窓のとばりすこしゆらめきたるやうなりき。是れ我少女なりしならん。さらば君よ、とわれ呼びしが、窓の中はしづまりかへりて何のいらへもなし。
こぼしゐればお金は不審とまゆしわ平常へいぜいからして親子中のよいと云のは音羽中へひゞいて親に孝行な其お光さんが何した譯でと問ど親子は嘆息たんそくの外に回答いらへもあらざれば一所に置ては面倒めんだうというてお金は無理やりにお光を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ともとしたのしみゐるこそ樂みなれといと物堅き長三郎が回答いらへにべなく言放いひはなすに忠兵衞今は詮方せんかたなく是ほど迄に勸めるに承引うけひく景状けしきあらざるは世に偏屈へんくつなる若旦那と霎時しばしあきれて居たりしが屹度きつとこゝろに思ひ附く事や有けんひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
應答いらへせずや』と、大足日
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
昨日きのふ何方いづかた宿やどりつるこゝろとてかはかなくうごめては中々なか/\にえもまらずあやしやまよふぬばたまやみいろなきこゑさへにしみておもづるにもふるはれぬ其人そのひとこひしくなるとともはづかしくつゝましくおそろしくかくはゞわらはれんかく振舞ふるまはゞいとはれんと仮初かりそめ返答いらへさへはか/″\しくは
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)