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感想
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かんじ
ふりがな文庫
“
感想
(
かんじ
)” の例文
今は
梵音
(
ぼんおん
)
の
難有味
(
ありがたさ
)
も消えて、唯同じ人間世界の情慾の声、といふ
感想
(
かんじ
)
しか耳の底に残らない。丑松は彼の敬之進の物語を思ひ浮べた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
切迫塞つた苦しい、意識を刺戟する
感想
(
かんじ
)
でなくて、余裕のある、
叙情的
(
リリカル
)
な
調子
(
トーン
)
のある……
畢竟
(
つまり
)
周囲
(
あたり
)
の空気がロマンチツクだから、矢張夢の様な感想ですね。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自然に世を隔てたやうな
感想
(
かんじ
)
のするものもあらうけれど——其
精神
(
こゝろ
)
の
内部
(
なか
)
の革命が丑松には猛烈に起つて来て、しかも其を殊に深く感ずるのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『その
感想
(
かんじ
)
——孤獨の
感想
(
かんじ
)
がですね。』と、吉野は平生の興奮した調子で語り續けてゐた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
炉は直ぐ
上
(
あが
)
り
端
(
はな
)
にあつて、焚火の煙のにほひも楽しい
感想
(
かんじ
)
を与へるのであつた。年々の暦と一緒に、壁に
貼付
(
はりつ
)
けた錦絵の古く変色したのも目につく。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
『その
感想
(
かんじ
)
——孤独の
感想
(
かんじ
)
がですね。』と、吉野は
平生
(
いつも
)
の興奮した
語調
(
てうし
)
で語り続けてゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
豪爽
(
ごうそう
)
な
感想
(
かんじ
)
のする夏の雨が急に滝のように落ちて来た。屋根の上にも、庭の草木の上にも烈しく降りそそいだ。
冷
(
すず
)
しい雨の音を聞きながら、
今昔
(
こんせき
)
のことを考える。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
信吾と静子は、顔にも言葉にも現されぬ或る異つた
感想
(
かんじ
)
を抱かせられた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
朝に晩に逢う人は、あたかも住慣れた町を
眺
(
なが
)
めるように、近過ぎて
反
(
かえ
)
って何の新しい
感想
(
かんじ
)
も起らないが、
稀
(
たま
)
に
面
(
かお
)
を合せた友達を見ると、実に、驚くほど変っている。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“感想”の意味
《名詞》
感 想(かんそう)
あることについて感じたことや思ったこと。
(出典:Wiktionary)
“感想”の解説
感想
(出典:Wikipedia)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
想
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“感”で始まる語句
感
感心
感謝
感情
感激
感歎
感嘆
感動
感冒
感慨