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勘次
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かんじ
ふりがな文庫
“
勘次
(
かんじ
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
は
利根川
(
とねがは
)
の
開鑿工事
(
かいさくこうじ
)
へ
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
秋
(
あき
)
の
頃
(
ころ
)
から
土方
(
どかた
)
が
勸誘
(
くわんいう
)
に
來
(
き
)
て
大分
(
だいぶ
)
甘
(
うま
)
い
噺
(
はなし
)
をされたので
此
(
こ
)
の
近村
(
きんそん
)
からも五六
人
(
にん
)
募集
(
ぼしふ
)
に
應
(
おう
)
じた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「解りましたよ、親分、——浪人は
井崎八郎
(
いざきはちろう
)
、
北国者
(
ほっこくもの
)
で剣術も学問も大なまくらだが、
押借
(
おしがり
)
の名人、遊び人の方は
白狗
(
しろいぬ
)
の
勘次
(
かんじ
)
という
小博奕打
(
こばくちうち
)
、これも筋のよくねえ人間だ」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
勘次
(
かんじ
)
や、お前あの奥のお筆さんの処へ
序
(
ついで
)
に水を汲んでやんなよ、病人があるから定めし不自由だろう、何かお
菜
(
かず
)
を
拵
(
こしら
)
えてやろうと思うが、手一つで親の看病をしながら内職をして居るので
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勘次
(
かんじ
)
はお
品
(
しな
)
が
病氣
(
びやうき
)
に
罹
(
かゝ
)
つたのだといふのを
聞
(
き
)
いて
萬一
(
もし
)
かといふ
懸念
(
けねん
)
がぎつくり
胸
(
むね
)
にこたへた。さうして
反覆
(
くりかへ
)
してどんな
鹽梅
(
あんばい
)
だと
聞
(
き
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「あっしと浜名屋の又次郎と、権助と、染物屋の
勘次
(
かんじ
)
と、——そんなものでしたよ」
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
勘次
(
かんじ
)
はひつそりとした
家
(
いへ
)
のなかに
直
(
すぐ
)
に
蒲團
(
ふとん
)
へくるまつて
居
(
ゐ
)
るお
品
(
しな
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
た。それからお
品
(
しな
)
の
足
(
あし
)
を
揣
(
さす
)
つて
居
(
ゐ
)
るおつぎに
目
(
め
)
を
移
(
うつ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「大徳屋の奉公人ですよ、
勘次
(
かんじ
)
というんで」
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
次
常用漢字
小3
部首:⽋
6画
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