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嫣然
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にこり
ふりがな文庫
“
嫣然
(
にこり
)” の例文
お才も
嫣然
(
にこり
)
歯を見せつ「だがネ、
彼妓
(
あのこ
)
の剛情にも因つて
仕舞
(
しま
)
ふのねエ、口の酸つぱくなる程言つて聞かせるに、松島さんの妾など
真平
(
まつぴら
)
御免テ逃げツちまふんだもの」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「
雀斑
(
そばかす
)
がぽち/\してつ
處
(
とこ
)
までなあ」お
品
(
しな
)
には
目
(
め
)
と
鼻
(
はな
)
のあたりに
雀斑
(
そばかす
)
が
少
(
すこ
)
しあつたのである。おつぎにも
其
(
そ
)
れがその
儘
(
まゝ
)
で
嫣然
(
にこり
)
とする
時
(
とき
)
にはそれが
却
(
かへつ
)
て
科
(
しな
)
をつくらせた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
叔母は
嫣然
(
にこり
)
ともせずに、簡単な答を落ちついて与えた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お浪は
嫣然
(
にこり
)
ともしなかった。
半七捕物帳:19 お照の父
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
憎
(
にく
)
らしいことまあ、
惡戯
(
いたづら
)
ばかし
仕
(
し
)
て」おつぎは
嫣然
(
にこり
)
として
後
(
うしろ
)
を
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
「そんぢや
誰
(
だれ
)
だんべ、
寄
(
よ
)
せんな」
女房
(
にようばう
)
は
立
(
た
)
つた
儘
(
まゝ
)
一
同
(
どう
)
を
見廻
(
みまは
)
して
嫣然
(
にこり
)
としていつた。それでも
暫
(
しばら
)
くは
凡
(
すべ
)
てが
口
(
くち
)
を
緘
(
つぐ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
巫女
(
くせよせ
)
の
婆
(
ばあ
)
さんは
箱
(
はこ
)
を
包
(
つゝ
)
んだ
荷物
(
にもつ
)
を
其
(
その
)
儘
(
まゝ
)
自分
(
じぶん
)
の
膝
(
ひざ
)
へ
引
(
ひ
)
きつけて
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“嫣然”の意味
《形容動詞》
にっこりするさま。
(出典:Wiktionary)
嫣
漢検1級
部首:⼥
14画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“嫣然”で始まる語句
嫣然顔