“真平”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞平
読み方割合
まっぴら79.2%
まつぴら15.3%
まったいら4.2%
またひら1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……そういう訳で学問は辛いものだという観念があるから、学校を卒業すればもう学問は御免だ、真平まっぴら御免をこうむりたいという考が起る。
教育の目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ああ云ふ仙人にはすぐになれさうだ。しかしどうせなる位なら、俗な仙人にはなりたくない。横文字の読める若隠居なぞは、猶更なほさらおれは真平まつぴら御免ごめんだ。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼女がそのきれいな眉を真平まったいらにして、いじらしいほど狭い額へ、妙な風にあげながら、無智な鳶色の眼の奥から、ある人を見つめたことがありさえすれば、その人にはわかってしまうのである。
真平またひらと根に湧きあがるおほき雲鉄鈷雲かなとこぐもぞ吹き乱れたる
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)