“まつぴら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真平68.8%
眞平31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、真平まつぴらだ」と云つてあに苦笑にがわらひをした。さうして大きなはらにぶらがつてゐる金鎖きんぐさりゆびさきいぢくつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかし、あゝいふ状態では、真面目まじめにこつちの気持を打ち明ける気になりません。僕は、遊戯は真平まつぴらです。
ママ先生とその夫 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
とも態々わざ/\休暇きうかつて、自分じぶんとも出發しゆつぱつしたのではいか。ふか友情いうじやうによつてゞはいか、親切しんせつなのではいか。しかじつ是程これほど有難迷惑ありがためいわくことまたらうか。降參かうさんだ、眞平まつぴらだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
聞て大いに驚き扨は御客樣が後藤先生にておはせしか御縁ごえんと云ものは眞實まことに不思議なものなり知ぬ事とは申ながら先刻せんこくより大いに失禮仕しつれいつかまつりしだん眞平まつぴら御免ごめん下さるべし只今たゞいま上州大間々に御道場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)