眞平まつぴら)” の例文
新字:真平
で、「眞平まつぴら御免ごめんなさい。」とふと、またひよろ/\とそれを背負しよつてあるく。うすると、その背後うしろで、むすめは、クツクツクツクツわらふ。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この子を一人にして置きませう。私は、何をると云はれても、この子のやうな性質は、眞平まつぴらですわ。エアさん、ひとりになつたら、お祈りなさいよ。
とも態々わざ/\休暇きうかつて、自分じぶんとも出發しゆつぱつしたのではいか。ふか友情いうじやうによつてゞはいか、親切しんせつなのではいか。しかじつ是程これほど有難迷惑ありがためいわくことまたらうか。降參かうさんだ、眞平まつぴらだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
聞て大いに驚き扨は御客樣が後藤先生にておはせしか御縁ごえんと云ものは眞實まことに不思議なものなり知ぬ事とは申ながら先刻せんこくより大いに失禮仕しつれいつかまつりしだん眞平まつぴら御免ごめん下さるべし只今たゞいま上州大間々に御道場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
眞平まつぴら御免ごめん。」
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
某し見屆みとゞけたりサア出せ/\と詰寄つめよるに曲者は是非なく財布さいふより金子二分取出し然樣さやうならばと差出せしかばソレ見よ持てながら少しもなきなぞとまだ僞るは不屆至極ふとゞきしごくなりと云ながらにぎこぶしにて横樣よこさま擲倒はりたふさんとする故盜人は大いに恐れアヽ眞平まつぴら御免下ごめんくださるべしと平蜘ひらくもの如くになつて詫入わびいるにぞ半四郎は二分の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)