“にこやか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾63.6%
嫣然18.2%
囅然9.1%
婉然9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもて入口いりくちには焦茶地こげちやぢ白抜しろぬきで「せじや」と仮名かなあらは山形やまがたに口といふ字がしるしついところ主人あるじはたらきで、世辞せじあきなふのだから主人あるじ莞爾にこやかな顔、番頭ばんとうあいくるしく
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
吾輩がシャッポを脱ぐと、令嬢も嫣然にこやかにお礼を返した。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
甲野さんは茶碗を前に、くすんだ万筋の前を合して、黒い羽織のえりを正しく坐っている。甲野さんが問いけられた時、囅然にこやかな糸子の顔はうごいた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かたをはつて令兄れいけいなる大佐たいさ良君をつと武文たけぶみとのかほ婉然にこやかた。