“にこやか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾55.6%
嫣然22.2%
囅然11.1%
婉然11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これはこれはオースチンご老師ようこそおいでくだされました」その若い武士はこう云うと莞爾にこやかに笑って頭を下げ、
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
世辞せじあきなふのだから主人あるじ莞爾にこやかな顔、番頭ばんとうあいくるしく
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
吾輩がシャッポを脱ぐと、令嬢も嫣然にこやかにお礼を返した。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その十分に調子付いた見物の亢奮こうふん的喝采のうちに、コサック式の白い外套、白い帽子、白手袋、白長靴、銀拍車という扮装いでたちで、白馬にまたがったナイン嬢は、手綱を高やかに掻い繰りながら現われたが、私の居る特等席の正面七八間の処まで来て馬を止めると、見物一同に向って嫣然にこやかに一礼をした。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
甲野さんは茶碗を前に、くすんだ万筋の前を合して、黒い羽織のえりを正しく坐っている。甲野さんが問いけられた時、囅然にこやかな糸子の顔はうごいた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かたをはつて令兄れいけいなる大佐たいさ良君をつと武文たけぶみとのかほ婉然にこやかた。