“令兄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいけい66.7%
あに33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後日に至りて先生の話に聞けば取次に出でし人は先生の令兄(れいけい)にて日頃地方を旅行せらるる肖像画家なりとの事なりき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
先刻(せんこく)一目(ひとめ)見(み)て直(す)ぐ誰人(たれ)かに似(に)て居(を)ると想(おも)つたのは其(その)筈(はづ)よ、誰(たれ)あらう、此(この)日(ひ)の出(で)艦長(かんちやう)こそ、春枝夫人(はるえふじん)の令兄(れいけい)、日出雄少年(ひでをせうねん)の叔父君(おぢぎみ)なる松島海軍大佐(まつしまかいぐんたいさ)であつたのかと。
然(しか)るに今月(こんげつ)の初旬(はじめ)、本國(ほんごく)から届(とゞ)いた郵便(ゆうびん)によると、妻(つま)の令兄(あに)なる松島海軍大佐(まつしまかいぐんたいさ)は、兼(かね)て帝國軍艦高雄(ていこくぐんかんたかを)の艦長(かんちやう)であつたが、近頃(ちかごろ)病氣(びやうき)の爲(た)めに待命中(たいめいちゆう)の由(よし)、勿論(もちろん)危篤(きとく)といふ程(ほど)の病氣(びやうき)ではあるまいが