“囅然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんぜん66.7%
にこやか33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東坡巾の先生は囅然てんぜんとして笑出して、君そんなに感服ばかりしていると、今に馬糞まぐそ道傍みちばた盛上もりあがっているのまで春の景色けいしょくだなぞとめさせられるよ、とたわむれたので一同みんな哄然どっ笑声しょうせいげた。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
囅然てんぜんとして笑ひつゝ、其弓矢もて、身をかはす
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
甲野さんは茶碗を前に、くすんだ万筋の前を合して、黒い羽織のえりを正しく坐っている。甲野さんが問いけられた時、囅然にこやかな糸子の顔はうごいた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)