“にこにこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾々々50.0%
莞爾20.0%
莞爾莞爾15.0%
微笑5.0%
嫣然2.5%
欣〻2.5%
莞然2.5%
莞爾〻〻2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いつも沈着おちついてる男が、跡から跡からと籠上こみあげる嬉しさを包み切れないように満面を莞爾々々にこにこさして
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
昇は面白そうにお勢の真面目くさッた顔をながめて莞爾々々にこにこしながら、「いいじゃないか? ただちょいと……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
お葉は白い紙に紅い花を軽く包んで渡すと、重太郎は菓子を貰った小児こどものように、莞爾にこにこしながら懐中ふところに収めた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
帳場のやうなところにゐる女は、いつも愛想よく莞爾にこにこしてゐるが、母などよりもいい著物きものを著てゐる。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひたいも、目も、眉も、そのいずれも莞爾莞爾にこにことして、文珠もんじゅ微笑ほほえんでまします。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこへ銀行が退けて、いつものように莞爾莞爾にこにこしながら、父がはいって来た。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
そんな家はいい加減にして引きあげた。どちらも微笑にこにこしている間に、自然ととり交わされた礼節が、子供らの敏感な心を柔らげるのであった。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「あゝ、今日会いましたよ。」と、微笑にこにこしながら、私の顔を見て言う。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
これだけに釘を刺して置けばいと思ったのであろう、お政は相変らず嫣然にこにこ笑いながら、更に話をほかそらした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
見ればお葉は嫣然にこにこして、相変らず小手招ぎをしている。市郎は黙って霎時しばらく睨んでいた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
先ずこれ位のものをお納めして置きますればわたくしも鼻が高うございますると欣〻にこにこして受取る。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
欣〻にこにことして投出なげだす、受取る方も、ハッ五万円
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
監獄署の処置余りといえば奇怪なるに、署長の巡回あらん時、おもむろに質問すべき事こそあれと、あらかじめその願意を通じ置きしに、看守は莞然にこにこ笑いながら、細君さいくんを離したら、困るであろう悲しいだろうと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
耳の届く限り洋々たる歓声かんせいいて、理屈屋の石山さんも今日きょうはビラを書き/\莞爾〻〻にこにこ上機嫌で居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)