トップ
>
莞爾莞爾
>
にこにこ
ふりがな文庫
“
莞爾莞爾
(
にこにこ
)” の例文
そして長いことそこに
佇
(
た
)
って、
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
して子供等の遊びに見とれていたが、ふと気がつくと、眼をかくして逃げるようにそこを駆けだした。
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
額
(
ひたい
)
も、目も、眉も、そのいずれも
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
として、
文珠
(
もんじゅ
)
も
微笑
(
ほほえ
)
んでまします。第一獅子が笑う、獅子が。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこへ銀行が退けて、いつものように
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
しながら、父がはいって来た。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
しながら聞いていた月野博士は
月世界跋渉記
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
勘作は
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
笑いながら上へあがった。
ある神主の話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
母親というものは、子供に添え乳をするところを見ると、不思議に
恍惚
(
うっとり
)
とした眼付をして、
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
しながら、子供の顔にやさしい接吻の雨を降らせるものだ。
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
一寸
(
ちよつと
)
苗屋さんと、窓から呼べば
引返
(
ひつかへ
)
すを、小さき木戸を開けて庭に通せば、
潜
(
くゞ
)
る時、笠を脱ぎ、若き男の目つき鋭からず、頬の
円
(
まろ
)
きが
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
して、へい/\召しましと荷を下ろし、
穎割葉
(
かひわりば
)
の
草あやめ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
短刀で、こ、こことここを、あっちこっち、ぎらぎら引かれて
身体
(
からだ
)
一面に血が流れた時は、……私、その、たらたら流れて胸から乳から伝うのが、渇きの
留
(
とま
)
るほど嬉しかった。
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
したわ。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そんな風に挨拶されると、乞食はまた嬉しくなって
莞爾莞爾
(
にこにこ
)
した。
幻想
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
莞
漢検準1級
部首:⾋
10画
爾
漢検準1級
部首:⽘
14画
莞
漢検準1級
部首:⾋
10画
爾
漢検準1級
部首:⽘
14画
“莞爾”で始まる語句
莞爾
莞爾々々
莞爾〻〻