“にっこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾93.5%
嫣乎3.2%
莞然3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死を怖れざるゆえに、死なねばならぬときに莞爾にっこと笑って死んでゆくのです。ゆえにそれはいたずらに死を求める人ではありません。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
髪を高島田にった妙齢の美人は、窓から面だけを出して、駒井の方を向いて嫣乎にっこと笑いました。駒井としても驚かないわけにはゆきません。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さざい壺々口つぼつぼぐち莞然にっこと含んだ微笑を、細根大根に白魚しらうおを五本並べたような手が持ていた団扇で隠蔽かくして、はずかしそうなしこなし。文三の眼は俄に光り出す。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)