“嫣乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にっこり33.3%
につこり33.3%
にっこ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その米友の異様な叫び声を聞いた女は、こちらを向いて、嫣乎にっこりと笑い
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
『ハ。』と言つて智恵子は嫣乎につこり笑つた。そして、矢張跣足はだしになり裾を遠慮深く捲つて、真白き脛の半ばまで冷かな波に沈めた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
髪を高島田にった妙齢の美人は、窓から面だけを出して、駒井の方を向いて嫣乎にっこと笑いました。駒井としても驚かないわけにはゆきません。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)