嫣乎につこり)” の例文
『ハ。』と言つて智恵子は嫣乎につこり笑つた。そして、矢張跣足はだしになり裾を遠慮深く捲つて、真白き脛の半ばまで冷かな波に沈めた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
皆様みなさんお上手よ。私なんか今迄余り加留多も取つた事がないもんですから、敗けてばつかり。』と嫣乎につこりする。ほつれた髪が頬に乱れてる所為せゐか、其顔が常よりも艶に見えた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『アラ智恵子さんと。然うでしたか! よくお解りになりましたね。』と嫣乎につこり、何気なく言つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)