“嫣笑”の読み方と例文
読み方割合
えんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔には汗ひとつ見えず、呼吸もおだやかに、例のボタンの嫣笑えんしょうをつづけながら、ごうぜんとして、倒れたけだものを見おろしていた。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
生色もないまでに蒼白な顫えを帯びた顔にこの時、強いこしらえたらしい硬張り切った嫣笑えんしょううかんだ。そして不思議な媚態がなまめかしくその裸身を彩ってきたのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)