“くわんじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、若旦那わかだんな短銃ピストルつて引返ひつかへしたのをると、莞爾くわんじとして微笑ほゝゑんで、一層いつそうまた、婦人ふじんかた片手かたていだいた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこで東京上野からは正しく僅々きん/\五時間で八景の一たる景勝が連接されてゐると思ふと、莞爾くわんじとして滿足欣快の感のわきあがるのを覺えた。五時間である。僅に五時間である。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かはしつたな煮付て晩飯の代りに喰ふかよと鶴的莞爾くわんじとしイヤ喰て仕舞しまはぬ爲に買た今日馬を追て十八錢取つたが彼所あすこばゝの茶屋で強飯こはめしを二盆やつたから跡が五錢ほきやない是を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)