“にッこり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
莞爾66.7%
微笑33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お勢もさすがに莞爾にッこりして、「それでも睡いんだものを」と睡そうに分疏いいわけをいう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
莞爾にッこりして行って了った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「どうも有難うございました」、とのめるように私の床のそばに坐りながら、「好かったわねえ」、と私と顔を看合わせて微笑にッこりした。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と私のかおを見て微笑にッこりしながら、一寸ちょいと滑稽おどけた手附をしたが、其儘所体しょていくずして駈出して、表梯子おもてはしごをトントントンとあがって行く。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
とお糸さんが煙草たばこを吸付けてフウとけむりを吹きながら、「伯母さんの小言が台詞せりふに聞えたり何かして、如何どんなに可笑おかしいでしょう」、と微笑にッこりした所は、美しいというよりは、仇ッぽくて
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)