いん)” の例文
「おうよし、よし、わかる、わかる。かわいそうになあ、こらえてくれよ克ちゃん、いんま見えるようにならんかいなあ。」
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「何んしよまア、村長はんが代はろと、誰れが議員さんになろと、小前のもんは生血いきち絞られるばつかりや。……蓆旗でも立てゝ、一つがうそう(強訴)でもやらかさうかい。こんなりでは見い、いんまに生きついて了ふで。……」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「そうか、ほんな健は馬鹿じゃ、いんま半べのような馬鹿になる。それでも、えいなあ。」
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)