“自今”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これから25.0%
いま25.0%
いまより25.0%
じこん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「間、貴様は犬のくそかたきを取らうと思つてゐるな。遣つて見ろ、そんな場合には自今これからいつでも蒲田が現れて取挫とりひしいで遣るから」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
どん底にぶつかったところが——自今いまの世相から見て、生命いのちをかけたいわゆる男の、武士道的な誓約のある事を、寡聞かぶんにして知らないから——物質と社会上の位置とを失えば
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
鉄砲を打放し候は、外国へ対し信義を失い候御所置しょちに付き、自今いまより以後は異国人渡来候とも、食物薪水等を乞い候類は打払わず、乞う旨に任せ帰帆致さすべく取計うの間
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「君を悪物喰といつたのは小生一生の不覚、自今じこん如何いかやうな事があつても悪物喰などとは決して申すまじ、後日のため一さつよつて而如件くだんのごとし。」