“取挫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりひし80.0%
とりくじ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「間、貴様は犬のくそかたきを取らうと思つてゐるな。遣つて見ろ、そんな場合には自今これからいつでも蒲田が現れて取挫とりひしいで遣るから」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その出端でばなを利用して敵を驚かして、一気に取挫とりひしぐことは、喧嘩の気合を知っているものにはむしろ容易たやすいことですが、駒井は閑却されて、あとから出た豪傑が人気を独占しましたけれど
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
人を打懲うちこらし、取挫とりくじくの力においては自信の有り余る米友が、人を救う段になると、溺死人の一人をどうすることもできないのを、身も世もあらぬほどに口惜しがって
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)