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何方
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どなた
ふりがな文庫
“
何方
(
どなた
)” の例文
新「
何方
(
どなた
)
ですか
此方
(
こちら
)
へお上りなさい、お客でも何でも有りませんよ、親類のもので………おい師匠お前ちょいと
彼
(
あ
)
のお方を
此方
(
こっち
)
へ」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何方
(
どなた
)
にしても嘘とわかっているのにどうしてあんなに根こそげ欺されるのであろうと、さながらに魔術のように感ぜられるのであります。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
して
私
(
わたし
)
が
我子
(
わがこ
)
が
可愛
(
かあい
)
いといふ
事
(
こと
)
を
申
(
まを
)
したら、
嘸
(
さぞ
)
皆樣
(
みなさま
)
は
大笑
(
おほわら
)
ひを
遊
(
あそ
)
ばしましやう、それは
何方
(
どなた
)
だからとて
我子
(
わがこ
)
の
憎
(
にく
)
いはありませぬもの
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
東京の人が色々
伝手
(
つて
)
を求めて無理にも疎開して来るのに、有島の一家の方たちが、沢山居られるのだから、
何方
(
どなた
)
でも一人くらい来られたらどうか
小さい機縁
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
召しませぬか、さあさあ、これは
阿蘭陀
(
オランダ
)
トッピイ産の銀流し、
何方
(
どなた
)
もお
煙管
(
きせる
)
なり、お
簪
(
かんざし
)
なり、
真鍮
(
しんちゅう
)
、
銅
(
あかがね
)
、お試しなさい。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「これはお
珍
(
めづらし
)
い。
何方
(
どなた
)
かと思ひましたら、蒲田君に風早君。久くお目に掛りませんでしたが、いつもお変無く」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『ところで、
何方
(
どなた
)
か紙を持つてませんかな? 俺は今まで
耐
(
こら
)
へて来たが………一寸皆さんに待つて貰つて。』
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
取落せり其の財布の中には命にも
替難
(
かへがた
)
き金廿兩入置たれば若
何方
(
どなた
)
ぞ
御拾
(
おひろ
)
ひ成れし御方あらば何卒御渡し下されよとほろ/\涙を
飜
(
こぼ
)
しながら申しける故
在合
(
ありあふ
)
人々
興
(
きよう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「この辺にゃ、誰も住んじゃいねえんですかい? ……
酷
(
ひど
)
く荒れたところですな……こんなところは来たこともないが、
旦那
(
だんな
)
、こりゃ
何方
(
どなた
)
かの、
地所内
(
じしょうち
)
ですかい?」
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
三千代
(
みちよ
)
は其
暗
(
くら
)
い
中
(
なか
)
に
坐
(
すは
)
つて挨拶をした。始めは
誰
(
だれ
)
が
来
(
き
)
たのか、よく
分
(
わか
)
らなかつたらしかつたが、代助の
声
(
こえ
)
を
聞
(
き
)
くや否や、
何方
(
どなた
)
かと思つたら……と寧ろ低い声で云つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「御紹介状のない方には、
何方
(
どなた
)
にもお目にかゝらないことにしてあるのですが、
貴君
(
あなた
)
様を御信用申上げて、特別にお目にかゝるやうに仰しやいました。どうぞ、此方へ。」
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
しかし今では川の様子が全く
異
(
ちが
)
いまして、大川の釣は全部なくなり、ケイズの
脈釣
(
みゃくづり
)
なんぞというものは
何方
(
どなた
)
も御承知ないようになりました。ただしその時分でも脈釣じゃそう釣れない。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ハイ、私が宇古木兵馬で、眼が惡いので、
何方
(
どなた
)
樣か、よくわかりませんが——」
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
でも
何方
(
どなた
)
の番地ですか目「何方ッてそれ
彼
(
あ
)
の人よ」と言掛て目科は
忽
(
たちま
)
ち詰り「えゝ己の様な
疎匆
(
そゝっ
)
かしい男が有うか、肝腎の名前まで忘れて仕舞ッた、えゝ何とかさんと言たッけよあの、 ...
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「ちょっとお尋ねしますが、ノズドゥリョフさんと仰っしゃるのは
何方
(
どなた
)
ですか?」
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
私は今年八十五歳になるのだが、我が専門の植物研究に毎日毎夜従事していて敢て
厭
(
あ
)
く事を知らない。つまり植物学への貢献を等閑に附していないのだから、
何方
(
どなた
)
にも御安心を願いたい。
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「伺いますが、カフェーの女給を待つ要領って、
何方
(
どなた
)
の要領でございますか?」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
手前共では、もう
何方
(
どなた
)
にも、一切そういうことは、しないようにして居るんですが、万一そういうことがあった場合には、私共女中がお立て換えをせねばならぬことになって居るんですから。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
真紀 あの時、
何方
(
どなた
)
かに会ったあすこで。
みごとな女
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
「今、通ったのは
何方
(
どなた
)
です」
西湖主
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「あれは
何方
(
どなた
)
ですか。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
多「
何方
(
どなた
)
さまかは知りませんが、
何卒
(
どうぞ
)
放しておくんなせえ、生きて居られねえ深い義理にからまる身の上、何卒死なして下せい」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
何方
(
どなた
)
、)と
納戸
(
なんど
)
の
方
(
はう
)
でいつたのは
女
(
をんな
)
ぢやから、
南無三宝
(
なむさんばう
)
、
此
(
こ
)
の
白
(
しろ
)
い
首
(
くび
)
には
鱗
(
うろこ
)
が
生
(
は
)
へて、
体
(
からだ
)
は
床
(
ゆか
)
を
這
(
は
)
つて
尾
(
を
)
をずる/″\と
引
(
ひ
)
いて
出
(
で
)
やうと、
又
(
また
)
退
(
すさ
)
つた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『さあ、
何方
(
どなた
)
なり一つ此栓を捻つて御覧なさい。』と、
宛然
(
さながら
)
小学校の先生が一年生に教へる様な調子。二人は目と目で互に譲り合つてゐて、仲々手を出さぬので
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
三千代はその暗い中に坐って
挨拶
(
あいさつ
)
をした。始めは誰が来たのか、よく分らなかったらしかったが、代助の声を聞くや否や、
何方
(
どなた
)
かと思ったら……と寧ろ低い声で云った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
天道樣
(
てんたうさま
)
は
是
(
ぜ
)
か
非
(
ひ
)
かなどゝいふ
事
(
こと
)
が、
私
(
わたし
)
の
生意氣
(
なまいき
)
の
心
(
こゝろ
)
からばかりでは
有
(
あり
)
ますまい、
必
(
かなら
)
ず、
屹度
(
きつと
)
、
何方
(
どなた
)
のお
口
(
くち
)
からも
洩
(
も
)
れずには
居
(
を
)
りますまい、
私
(
わたし
)
は
自分
(
じぶん
)
に
少
(
すこ
)
しも
惡
(
わる
)
い
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「御紹介状のない方には、
何方
(
どなた
)
にもお目にかゝらないことにしてあるのですが、
貴君様
(
あなたさま
)
を御信用申上げて、特別にお目にかゝるように仰しゃいました。どうぞ、
此方
(
こちら
)
へ。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
固
(
もと
)
より
貴方
(
あなた
)
がお引受けなさる精神なれば、外の迷惑にはならんのですから、
些
(
ほん
)
の名義を借りるだけの話、それくらゐの事は朋友の
誼
(
よしみ
)
として、
何方
(
どなた
)
でも承諾なさりさうなものですがな。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
何方
(
どなた
)
ですか? 木下さん? 未だお見えになりません」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「何て顏をするんだ。——
何方
(
どなた
)
だか、名前を訊いたか」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
真紀 (立上り)そう、
何方
(
どなた
)
?
みごとな女
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
「
何方
(
どなた
)
様でございましょう」
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
駕「
左様
(
そう
)
でげすか、オヤ/\/\成程居ない、気の
故
(
せえ
)
で
重
(
おも
)
てえと思ったと見える、成程
何方
(
どなた
)
も入らっしゃいません、
左様
(
さよう
)
なら」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「さ、ここへ入れ。」と
傍
(
かたわら
)
に座を
給
(
たま
)
い、「婦人方の席へ
我
(
おれ
)
一人孤城落日という処じゃ。や、
何方
(
どなた
)
も
沸切
(
にえき
)
らぬ堅い
談話
(
はなし
)
はまたの日するとして面白く
談話
(
はな
)
そうではないか。なあ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
何方
(
どなた
)
様も、玄関でお断りして居るのですが、秀一に訊いて見ますから。」
神の如く弱し
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「いらっしゃいますが、
何方
(
どなた
)
さまでございますか?」
好人物
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
何方
(
どなた
)
でも可うございます、御親友の内で一名」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
何方
(
どなた
)
のお葬式でござる」
葬式の行列
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「はあ。
何方
(
どなた
)
に」
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
森松「やアこれは/\
何方
(
どなた
)
かと思ったら藤原様、どうも大層お立派で……お
萓
(
かや
)
様も御一緒ですか
宜
(
よ
)
うおいでゝございます」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お馴染様は、
何方
(
どなた
)
様で……へへへ、つい、お
見外
(
みそ
)
れ申しましてございまして、へい。」
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「神戸! 神戸つて、
何方
(
どなた
)
にです?」
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「又ですか? 今度は
何方
(
どなた
)
です?」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
貴君
(
あなた
)
は
何方
(
どなた
)
ですか」
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「はあ。
何方
(
どなた
)
に」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
婆「はい
何方
(
どなた
)
でございます、巡礼どんかえ、修行者が銭を貰いに来たら銭を上げるが
宜
(
よ
)
い、知ってる人が尋ねて来たかえ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
何方
(
どなた
)
ぞ、
御免
(
ごめん
)
なさい、)といつた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「神戸! 神戸って、
何方
(
どなた
)
にです?」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「お客さまは
何方
(
どなた
)
だい?」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「だあ、れ、
何方
(
どなた
)
」
一握の髪の毛
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“何方”で始まる語句
何方様
何方付
何方側
何方樣
何方迄