“どっか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
何処50.0%
何方8.3%
独化8.3%
何家8.3%
摚然8.3%
某処8.3%
読過8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重「へえ、あの野郎……あの野郎、誠に申訳もうしわけもございません、何んと何うも飛んだ事になりましてございます……重三郎の死骸は何処どっかへ上りましたか」
拾五円でも宜いから何方どっかへ出して遣ってくれないかと云った。代助は自分ながら、どんな返事をしたか分らない位気にも留めなかった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「君は何方どっかの学校へ行ってるんですか」
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さてこの独化どっか独生どくせいの人が独り天地の間にるときに当たりては、もとより道徳のようあるべからず。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
世界開闢かいびゃくの歴史を見るに、初めは独化どっか一人いちにんありて、のちに男女夫婦を生じたりという。我が日本において、国常立尊くにのとこたちのみことの如きは独化の神にして、伊奘諾尊いざなぎのみこと伊奘冊尊いざなみのみことすなわち夫婦の神なり。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「僕もそうです。そして今一度貴女に会いたいとばかり思っていました。今度も実はその積りで来たのです。無論何家どっかかたずいていて会える筈は無かろうとは思いましたが、それでも若しかと思いましてね……」
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
置いて、独りで某処どっかへ行ってる人もある……妙な噂があるぜ、ああいう人がお前には好いのかネ
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この人は日本の文字を解し和歌をよんだらしい。海と陸シーエンドランドと題した書中、今井町の家の事があったので、わたくしは読過どっかの際手帳にその大意を訳載やくさいして置いた。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)