“どけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
道化46.2%
何処38.5%
何家3.8%
何所3.8%
3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠野は故意わざとお道化どけた風に点頭うなづきつゝ棚から口の短いキュラソウの壺を取り下ろした、そしてそれを道助の洋盃グラスぎながら
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
ねぶったか……あれやア居ねえわ、何処どけえ行っただな、わしが来る事を知っているから逃げたか、それとも小便垂れえ行ったかな、ア小便垂れえ行ったんだ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何でもい、本当ねわし此方こっちゃへ奉公に来た時始めておめえさんのお姿を見て、あゝおつこしい女中しゅだと思えました、斯ういうおつこしい人は何家どけ嫁付かたづいてくか
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
清「其様そんなことをいうが、何所どけへ行くのだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山岳地帯は、まだ雪どけもしていないとみえ、千曲川の水は少なかった。びょうとして広い河原に、動脈静脈のような水流のうねりを見るだけである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この通り、ト仕方で見せて、だらしなくつ拍子に、あの人もずるりと足を取られた音で、あとは黙然だんまり、そらどけがしたと見える、ぐい、ぐい帯を上げてるが陰気に聞えた。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)