“渺”の読み方と例文
読み方割合
びょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論びょうたる小冊子、紙質が悪いから刷りも善かろう筈はなく、細字は消え失せたりして間違の種を蒔く原因となることもありました。
登山談義 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
大陸のかすみびょうとして果てなく、空ゆく飛鴻ひこうはこれを知らなくても、何で梁山泊の油断なき耳目じもくがこの情報をつかまずにいようやである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日本を救い、この東洋を白禍はっかの惨毒から救い出すためには、びょうたる杉山家の一軒ぐらい潰すのは当然の代償と覚悟しなければなりませぬ。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)