“いづし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イヅシ
語句割合
出石66.7%
何方33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船の中の座配ざくばりはみよしに私が坐つて、右に娘、その次が喜三郎、次に幇間ほうかんの善吉で、その次が勘太、左は出石いづしさんに女共が續きました。
案内記によると、和田山はもと播磨はりまざかひの生野いくのから出石いづし豐岡とよをか方面へ出る街道中の一小驛にとゞまつてゐたが、汽車が開通してからだん/\開けて、今では立派な市街になりつゝあるといふ。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
里見屋の隣の出石いづし五郎左衞門は、さすがに二本差らしいたしなみで、平次のたくみな問ひにもあまり乘つては來ません。
出石いづし五郎左衞門は首をひねります。夜の夕立は遠く外れて、雨の心配はなくなりましたが、斯うなると新しい心配にひしがれて、男も女も顏色はありません。
植竹うゑたけもとさへとよでてなば何方いづしきてかいもなげかむ 〔巻十四・三四七四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)