“ぎぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ギヌ
語句割合
83.3%
6.7%
5.0%
1.7%
1.7%
面帕1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五つぎぬ上衣うわぎ青海波せいがいはに色鳥の美しい彩色つくりえを置いたのを着て、又その上には薄萌黄うすもえぎ地に濃緑こみどりの玉藻をぬい出した唐衣からごろもをかさねていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
どこか神輿みこしめいたところがあって、何となく尊げに見受けられたが、一所に垂れている垂れぎぬの模様が、日本の織り物としてはかなり珍らしい。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのばんは、またいいお月夜つきよでありました。うすぎぬのようなくもをわけて、まんまるのつきが、まんまんたる緑色みどりいろ大空おおぞらかびるのを、少年しょうねんは、いえまえってながめていました。
夢のような昼と晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
几帳のぎぬが一枚上へ掲げられてあって、紫苑しおん色のはなやかな上に淡黄うすきの厚織物らしいのの重なった袖口そでぐちがそこから見えた。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
色ねびし窓ぎぬの吐息する
深夜の道士 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
面帕ぎぬのにほひにれて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)