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麻布
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あさぬの
ふりがな文庫
“
麻布
(
あさぬの
)” の例文
黒い着物を着て、頭を厚い白い
麻布
(
あさぬの
)
でつつんだ女たちの姿は、教会の中の古い絵からおりたってきたのではないかと思われました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ローウッドの生徒はどうしてあんなに靜かで
質素
(
しつそ
)
なのでせう。髮を耳の後へ
梳
(
す
)
き上げて、長い前掛をして、
麻布
(
あさぬの
)
のポケットのついた着物を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
だれでも木綿の着物を着るようになったのは、江戸時代も中頃から後のことで、それ以前には、冬も
麻布
(
あさぬの
)
の衣服を着るのがふつうであった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
小さい水彩画と、ピカソの絵葉書、その脇には圭子自身の製作らしい
麻布
(
あさぬの
)
に
葡萄
(
ぶどう
)
の房のアプリケが、うすよごれた壁をすっかりかくしていた。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
独木舟を操り、水狸や獺を
捕
(
とら
)
える。
麻布
(
あさぬの
)
の製法を知っていて、獣皮と共にこれを身にまとう。馬肉、羊肉、
木苺
(
きいちご
)
、
菱
(
ひし
)
の実
等
(
など
)
を
喰
(
く
)
い、馬乳や馬乳酒を
嗜
(
たしな
)
む。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
彼女はきらきら光る白い
麻布
(
あさぬの
)
でおおわれていましたが、それが壁掛けの濃い紫色とまことにいい対照をなして
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
戸の内は
廚
(
くりや
)
にて、
右手
(
めて
)
の低き窓に、
真白
(
ましろ
)
に洗いたる
麻布
(
あさぬの
)
をかけたり。
左手
(
ゆんで
)
には粗末に積み上げたる
煉瓦
(
れんが
)
の
竈
(
かまど
)
あり。正面の一室の戸は半ば開きたるが、内には
白布
(
しらぬの
)
をおおえる
臥床
(
ふしど
)
あり。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「おい、どないにする」と、顔の※い男は団子の鉢を
麻布
(
あさぬの
)
に包みながら云った。
岩魚の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
木綿
(
もめん
)
が日本にふきゅうするまでは、
麻布
(
あさぬの
)
を着ぬ日本人は一人もなく、苧を績み布を織らぬ女も
皆無
(
かいむ
)
にちかかった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
木綿を用いぬとすれば
麻布
(
あさぬの
)
より他に、肌につけるものは持ち合わせていなかったのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
麻布
(
あさぬの
)
の糸の細さ太さは、以前はこれほど大きな問題ではなかったのである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“麻布”の意味
《名詞》
麻布(まふ、あさぬの)
麻糸で織った布。
(出典:Wiktionary)
“麻布”の解説
麻布(あざぶ)は、東京都港区の北東部の通称。町丁では東麻布、麻布狸穴町、麻布永坂町、麻布十番、南麻布、元麻布、西麻布、麻布台、六本木。旧麻布区全域にあたる。
(出典:Wikipedia)
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“麻布”で始まる語句
麻布本村町
麻布龍土町
麻布狸穴
麻布飯倉
麻布善福寺
麻布区
麻布台
麻布邸
麻布留山
麻布小衾