“廚”の読み方と例文
読み方割合
くりや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのくりやかたには人の気勢けはいだになきを、日の色白く、うつばりの黒き中に、かれただ一人渋茶のみて、打憩うちやすろうていたりけり。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「かしこまりました。大膳職だいぜんしょくはさっきからそのごめいちかねてうろうろうろうろくりやの中を歩きまわっております」
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たぶん宿のくりやの料理人が引致して連れて行ったものらしく、ともかくもちょうどその晩宿の本館は一団の軍人客でたいそうにぎやかであったそうである。
あひると猿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)