“廚房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうぼう75.0%
キュイジイス25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十九、恥ずかしながらわが敵は、廚房ちゅうぼうに在り。之をだまして、怒らせず、以てわが働きの貧しさをごまかそうとするのが、私の兵法の全部である。
花吹雪 (新字新仮名) / 太宰治(著)
この地方の風と見えて、廚房ちゅうぼうだけは別棟になっているが、それが四面皆竪格子たてごうしで囲んだ妙な作りである。
もし春の夕闇にうずらの下蒸しの匂いが廚房キュイジイスから匂って出なかったら通りがかりの人はおそらくこの辺にあり勝ちの住宅附事務所とも思って過ぎてしまうだろう。
食魔に贈る (新字新仮名) / 岡本かの子(著)