“御廚子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずし80.0%
おずし10.0%
みづし10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、導かれて、御廚子みずしの前へ進んでからは——そういう小県が、かえって、どうかしないではいられなくなったのである。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最初訪れた時はそういう騒ぎのあとで、倉の中に大事にしまってあるとのことであった。その後この薬師像を本尊とする御堂もでき、御廚子おずしを開扉してもらって静かに拝むことができるようになった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
これが、もつとおくめてつてあれば、絹一重きぬひとへうちは、すぐに、御廚子みづし神棚かみだなふのでせうから、ちかつて、わたしは、のぞくのではなかつたのです。が、だううちの、むし格子かうしつたはうかゝつてました。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)