“麻布龍土町”のいろいろな読み方と例文
新字:麻布竜土町
読み方割合
あざぶりゅうどちょう66.7%
あざぶりゆうどちやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麻布龍土町あざぶりゅうどちょうの中屋敷、俗に長州の檜屋敷ひのきやしきと呼ぶ方にはまだ土蔵が二十か所もあって、広大な建物も残っていた。打ち壊しはそこでも始まった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それより後明治三十六年に及びてわれ亜米利加アメリカに渡らんとするの時暇乞いとまごひに赴きし折には先生は麻布龍土町あざぶりゅうどちょうきょを移され既に二度目の夫人を迎へられたりき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
麻布龍土町あざぶりゆうどちやうの、今歩兵第三聯隊の兵營になつてゐる地所の南隣で、三河國奧殿の領主松平左七郎乘羨のりのぶと云ふ大名の邸の中に、大工が這入つて小さい明家あきやを修復してゐる。
ぢいさんばあさん (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)