“蕃書調所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんしょしらべしょ66.7%
ばんしょしらべじょ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにもまして彼の注意をひいたのは、幕府で設けた蕃書調所ばんしょしらべしょなぞのすでに開かれていると聞くことだった。箕作阮甫みつくりげんぽ杉田成卿すぎたせいけいなぞのらん学者を中心に、諸人所蔵の蕃書の翻訳がそこで始まっていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これより先幕府は安政三年二月に、蕃書調所ばんしょしらべしょ九段くだん坂下さかした元小姓組番頭格ばんがしらかく竹本主水正もんどのしょう正懋せいぼうの屋敷跡に創設したが、これは今の外務省の一部に外国語学校をかねたようなもので、医術の事には関せなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
所がその時に九段下に蕃書調所ばんしょしらべじょと云う幕府の洋学校がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)