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輝
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てら
ふりがな文庫
“
輝
(
てら
)” の例文
下男共
(
げなんども
)
は
來
(
き
)
て、
彼
(
かれ
)
の
手足
(
てあし
)
を
捉
(
と
)
り、
小聖堂
(
こせいだう
)
に
運
(
はこ
)
び
去
(
さ
)
つたが、
彼
(
かれ
)
が
眼
(
め
)
未
(
いま
)
だ
瞑
(
めい
)
せずして、
死骸
(
むくろ
)
は
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
に
横臥
(
よこたは
)
つてゐる。
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
つて
月
(
つき
)
は
影暗
(
かげくら
)
く
彼
(
かれ
)
を
輝
(
てら
)
した。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
北の方で、
条
(
すじ
)
をなさぬ
紅
(
くれない
)
や紫の
電光
(
いなずま
)
が時々ぱっぱっと天の
半壁
(
はんぺき
)
を
輝
(
てら
)
して
閃
(
ひら
)
めく。近づく雷雨を感じつゝ、彼等は猶頭上の雲から眼を離し得なかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
彼は
狼狽
(
ろうばい
)
した。けれども洋燈を移して
其所
(
そこ
)
を
輝
(
てら
)
すのは、男子の見るべからざるものを
強
(
し
)
いて見るような心持がして気が引けた。彼はやむをえず暗中に摸索した。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
新鮮なる萌芽はいよいよ強くいよいよ活溌に
断株
(
きりかぶ
)
より発生するを見る、余は天上に
向
(
むかっ
)
て登りつつあるを知る、日光は余の頭上を
輝
(
てら
)
せり、地はなおその養汁を以て余を養えども
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
下男共
(
げなんども
)
は
来
(
き
)
て、
彼
(
かれ
)
の
手足
(
てあし
)
を
捉
(
と
)
り、
小聖堂
(
こせいどう
)
に
運
(
はこ
)
び
去
(
さ
)
ったが、
彼
(
かれ
)
が
眼
(
め
)
いまだ
瞑
(
めい
)
せずして、
死骸
(
むくろ
)
は
台
(
だい
)
の
上
(
うえ
)
に
横臥
(
よこたわ
)
っている。
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
って
月
(
つき
)
は
影暗
(
かげくら
)
く
彼
(
かれ
)
を
輝
(
てら
)
した。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
其有耶無耶
(
そのうやむや
)
になつた
腦裏
(
なうり
)
に、
猶
(
なほ
)
朧朦氣
(
おぼろげ
)
に
見
(
み
)
た、
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
輝
(
てら
)
し
出
(
だ
)
されたる、
黒
(
くろ
)
い
影
(
かげ
)
のやうな
此
(
こ
)
の
室
(
へや
)
の
人々
(
ひと/″\
)
こそ、
何年
(
なんねん
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
く、
恁
(
かゝ
)
る
憂目
(
うきめ
)
に
遭
(
あ
)
はされつゝ
有
(
あ
)
りしかと
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その
有耶無耶
(
うやむや
)
になった
脳裡
(
のうり
)
に、なお
朧朦気
(
おぼろげ
)
に
見
(
み
)
た、
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
輝
(
てら
)
し
出
(
だ
)
されたる、
黒
(
くろ
)
い
影
(
かげ
)
のようなこの
室
(
へや
)
の
人々
(
ひとびと
)
こそ、
何年
(
なんねん
)
と
云
(
い
)
うことは
無
(
な
)
く、かかる
憂目
(
うきめ
)
に
遭
(
あ
)
わされつつありしかと
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
輝
常用漢字
中学
部首:⾞
15画
“輝”を含む語句
光輝
輝々
忠輝
黒田清輝
輝紅
義輝
輝元
毛利輝元
輝政
信輝
清輝
三左衛門輝政
錦輝館
錦輝舘
甲斐守輝綱
輝高
顔輝
輝聡
昌輝
輝方
...