“顔輝”の読み方と例文
読み方割合
がんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔輝がんき筆とも思われる、蝦蟇仙人と鉄拐仙人、二人を描いた対幅が、床一杯に掛けられてある。それが名筆であるだけに、三十畳ぐらいは敷けるであろう。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
前なるが寒山子かんざんし、後ろなるが拾得じっとく、どこぞの宝物の顔輝がんきの筆の魂が抜け出したかと、一時は眼をみはらざるを得ないのですが、再度、とくと見直せば、左様なグロテスクではあり得ない。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)