“鞍馬寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらまでら80.0%
くらまじ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄司も妻もおもてを青くして嘆きまどひ、こはいかにすべき。ここに都の三二八鞍馬寺くらまでらの僧の、年々熊野くまのに詣づるが、きのふより此の三二九向岳むかつを三三〇蘭若てらに宿りたり。
「おまえこそいったい何者だい、鞍馬寺くらまでら小坊主こぼうずさんでもなし、まさか山男のせがれでもあるまい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌日になって豊雄は閨房ねやから逃げ出して庄司に話した。庄司は熊野詣くまのもうでに年々来る鞍馬寺くらまじの法師に頼んで怪しい物をとらえてもらうことにした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)