“幔幕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんまく98.2%
とばり1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅白の幔幕まんまくが張り渡され、上座には忠直卿が昨日と同様に座を占めたが、始終下唇を噛むばかりでなく、瞳が爛々として燃えていた。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
見物けんぶつはハッといきをのんだが、そのとき、あなたの幔幕まんまくやこなたの鯨幕くじらまくのうちで、しゅんかん、ワーッというさむらいたちの声があがった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幔幕とばりをうしろの床几しょうぎに腰かけて、直義が、たむろの佐野十郎を振向いての言。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)