“黄玉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
トパーズ33.3%
こうぎょく25.0%
トパース8.3%
おうぎょく8.3%
くわうぎよく8.3%
わうぎよく8.3%
トパアズ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綿にくるんで燦然さんぜんたるダイヤ、青玉サファイヤ紅宝石ルビー蛋白石オパール黄玉トパーズ土耳古石ターコイズ柘榴石ガーネット緑玉エメラルド……宝石の山! 金も白金も眼眩めくらめかしく一杯に詰まっている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
うでもなれ、左を試みに振ると、青玉せいぎょく黄玉こうぎょくも、真珠もともに、月の美しい影を輪にして沈む、……たつくちは、水の輪に舞ふところである。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
河原のこいしは、みんなすきとおって、たしかに水晶や黄玉トパースや、またくしゃくしゃの皺曲しゅうきょくをあらわしたのや、またかどからきりのような青白い光を出す鋼玉やらでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
これは式紙地しきしじの紙に書かれ、青い表紙と黄玉おうぎょくの軸が付けられてあった。絵は常則つねのり、字は道風であったから派手はでな気分に満ちている。左はその点が不足であった。次は伊勢いせ物語と正三位しょうさんみが合わされた。
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
床の上にナポレオン銀貨四箇、黄玉くわうぎよくを嵌めたる耳環一箇、銀の大匙三箇、アルジエリイ合金の小匙三箇の外、金貨四千フランを二袋に入れたるものあり。
我誠に汝にふ、この貴き寶を飾る生くる黄玉わうぎよくよ、汝の名を告げてわが願ひを滿たせ。 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
伊曾を中心とする事件に於て、その上級生は明子のため硬度のより高い宝石と一緒の袋で遠いみちを運ばれた黄玉トパアズのやうに散々にきずついた。その挙句あげく、明子はこの上級生をてた。
青いポアン (新字旧仮名) / 神西清(著)