黄玉トパーズ)” の例文
綿にくるんで燦然さんぜんたるダイヤ、青玉サファイヤ紅宝石ルビー蛋白石オパール黄玉トパーズ土耳古石ターコイズ柘榴石ガーネット緑玉エメラルド……宝石の山! 金も白金も眼眩めくらめかしく一杯に詰まっている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
青玉サファイヤでも、紅玉ルビーでも、黄玉トパーズでも本物の、しかも上等品でなくてはこの硬度と光りはない筈です。これはみんな私が、彼女の臓腑の中から探り取ったものです。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
河原かわらこいしは、みんなすきとおって、たしかに水晶すいしょう黄玉トパーズや、またくしゃくしゃの皺曲しゅうきょくをあらわしたのや、またかどからきりのような青白い光を出す鋼玉コランダムやらでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
床の上にはナポレオン金貨(7)四枚と、黄玉トパーズの耳輪一個と、銀の大きなスプーン三個と、洋銀メタル・ダルジェの小さなスプーン三個と、金貨約四千フラン入りの袋二個とがある。
内部なかからてのひらほどの青白い臓腑がダラリと垂れ下っているその表面に血にまみれたダイヤ、紅玉ルビー青玉サファイヤ黄玉トパーズの数々がキラキラと光りながらねばり付いておりました。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
まどの外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物たてものが四むねばかり立って、その一つの平屋根ひらやねの上に、もさめるような、青宝玉サファイア黄玉トパーズの大きな二つのすきとおったたま
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)