“青玉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぎよく28.0%
せいぎょく28.0%
サファイヤ12.0%
サファイア12.0%
あおだま4.0%
あをたま4.0%
あをだま4.0%
エメラルド4.0%
サフイイル4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青玉せいぎよくのやうな光が私の身体からだから出て、水の中の物がだんだんと目に見えて来ると云ふ風に其処等そこらがはつきりとして来ると云ふやうなことは、私が書かうと思つたことではありません。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
うでもなれ、左を試みに振ると、青玉せいぎょく黄玉こうぎょくも、真珠もともに、月の美しい影を輪にして沈む、……たつくちは、水の輪に舞ふところである。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「貴公の青玉サファイヤの十字架を下さらんか。どうだな? 幸いあたりに人も居らん。わしは貴公を藁人形のように八つ裂きにも出来ますぞ」
すばらしい光輝をはなつ紅玉ルビーが十八個、緑柱玉エメラルドが三百十個、これはみなきわめて美しい。青玉サファイアが二十一個と、蛋白石オパールが一個。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
そのは、なんのらなかったけれど、緑色みどりいろがしげっていました。そして、その緑色みどりいろの一つ一つは、青玉あおだまのようにうつくしくかがやいていました。
幾年もたった後 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また内色許男うつしこをの命が女、伊迦賀色許賣いかがしこめの命に娶ひて、生みませる御子、比古布都押ひこふつおしまことの命一柱。また河内の青玉あをたまが女、名は波邇夜須はにやす毘賣に娶ひて、生みませる御子、建波邇夜須毘古たけはにやすびこの命一柱。
なれど親の代から「ぜんちよ」(異教徒)のともがらであらなんだ事だけは、手くびにかけた青玉あをだまの「こんたつ」(念珠)を見ても、知れたと申す。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わたしの耳に青玉サフイイルの耳かざりをつけました。
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)