青玉サファイヤ)” の例文
「貴公の青玉サファイヤの十字架を下さらんか。どうだな? 幸いあたりに人も居らん。わしは貴公を藁人形のように八つ裂きにも出来ますぞ」
綿にくるんで燦然さんぜんたるダイヤ、青玉サファイヤ紅宝石ルビー蛋白石オパール黄玉トパーズ土耳古石ターコイズ柘榴石ガーネット緑玉エメラルド……宝石の山! 金も白金も眼眩めくらめかしく一杯に詰まっている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
青玉サファイヤでも、紅玉ルビーでも、黄玉トパーズでも本物の、しかも上等品でなくてはこの硬度と光りはない筈です。これはみんな私が、彼女の臓腑の中から探り取ったものです。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そしてまた、フランボーが青玉サファイヤ入の十字架の話をきいて、それを盗み出すことを計画するのも不思議ではない。
内部なかからてのひらほどの青白い臓腑がダラリと垂れ下っているその表面に血にまみれたダイヤ、紅玉ルビー青玉サファイヤ黄玉トパーズの数々がキラキラと光りながらねばり付いておりました。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
なぜなら『青玉サファイヤ付き』の純銀製の品物を、茶色の包の中に持っているんだからと説明していた。